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違いを知ろう!天然繊維と化学繊維のまとめ

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天然繊維と化学繊維どっちが新しい?

衣類に使用された歴史はいったいどちらが古くてどちらが新しいのでしょうか。
天然繊維と化学繊維の歴史についてまとめてみました。

天然繊維の歴史は?

人類が身にまとってきた衣類の始まりは天然繊維を使用したものでした。
その中でもウール・麻・コットンは紀元前8000年から5000年頃には既に人々が栽培を始めていました。
様々な記録がありますが衣類として着用は、紀元前300年頃前後には使われていたようです。

 

どの天然繊維も気が遠くなるほど古代の時代から使用されていたのです。上記の天然繊維が現在のヨーロッパ周辺の地域発祥である事が多い中で、シルクにおいては中国から始まった繊維と言われています。

高級衣料に使われることの多いシルクは長い間中国でしか生産されていませんでした。後に、チベットからインドに渡り5世紀頃になってようやくヨーロッパに伝わったと言われています。天然繊維は、長い歴史の中で改良を重ね現在でも多くの製品に使用されています。

化学繊維の歴史は?

一方、化学繊維は天然繊維よりも新しく出来た繊維です。これは、天然繊維の持つメリットを真似し、デメリットを改善させて作られたものだからです。天然繊維は改良されながら進化しましたが、素材特有の絶対的に防ぐ事が出来ないデメリットがあったのです。

人造繊維と呼ばれる化学繊維は、合成繊維・再生繊維・半合成繊維・無機繊維に分かれています。合成繊維には、ポリエステルやナイロン、再生繊維にはレーヨンやキュプラ、半合成繊維にはアセテートやプロミックスがあります。

化学繊維の歴史は、1885年にレーヨンの実用化から始まりました。様々な会社が研究を重ね実用化に至ったのはつい最近というわけです。

天然繊維と化学繊維は何が違うの?

天然繊維と化学繊維に分けられる大きな違いは原料にあります。そこにはどんな違いがあるのでしょうか。

天然素材の原料は?

天然という言葉から分かる通り天然繊維の原料は植物やタンパク質などの天然素材からできたものを言います。麻や綿は植物からできていて、シルクや羊毛などは動物のタンパク質を使用しています。衣類で使用されているのは、この動物繊維と植物繊維がほとんどとなっています。

化学繊維の原料は?

一方化学繊維は、プラスチックを利用した合成繊維や天然素材を薬品処理して作られた再生繊維などがあります。合成繊維は、石油を原料としているものが多く再生繊維は、化学系と植物系に分かれます。

植物系は、セルロースを化学的に取りだしたものを繊維にして再生したものを言います。化学系は、ペットボトルを細かく砕いて再生させたものを言います。半合成繊維は、天然素材と化学素材を合わせたものを言います。

天然繊維と化学繊維の特徴は?

原料や歴史が分かったところで、それぞれの繊維の特徴を理解しておきましょう。それぞれの特徴を掴んでおく事でスムーズに接客に役立てる事ができます。

天然繊維の特徴は?

天然繊維は先程も説明したように人工的に作られたものではないものを指します。これらの天然繊維の特徴は、繊維に一定の形状がなく酸やアルカリには弱く有機薬品には強いと言われています。

人工的なものに比べて生産に限界があり、希少価値の高い動物などの毛は時に生産が出来ない年もあったりします。シルク以外の天然繊維は長繊維や短繊維を撚って合わせて一本の糸にします。これを紡績と言い、天然繊維の特徴となります。

化学繊維の特徴は?

化学繊維は、人工的に作られた素材であるため生産の調整がきく繊維です。そして、天然繊維は形状が均一化できないのが特徴ですが化学繊維は均一化が可能となります。その為、美しい生地が作れるのです。

人口で生産することが出来る為、機能性をつけることが出来たり取り扱いやすい状態にできるので様々なニーズに対応できる幅広さが特徴です。

天然繊維と化学繊維のメリットやデメリットは?

これまで説明した特徴などを踏まえて、一般消費者にとってのメリットやデメリットはどこにあるのでしょうか。接客の際に一番伝えなければいけないメリット・デメリットをまとめました。

天然繊維のメリットは?

天然繊維のメリットは、自然から織りなす繊維が使われている為肌への刺激や負担が少ないことにあります。デリケートな肌を持つ人には、安心の繊維と言えるでしょう。天然繊維の持つ素材の温もり感は着用時に着心地の良さを与えてくれます。

繊維にもよりますが、比較的丈夫であり保温性や吸湿性に優れている為肌に直接着用しても快適に過ごせるというメリットがあります。天然素材を選ぶメリットは、快適な着心地が一番大きな要因になるのではないでしょうか。

天然繊維のメリット!
1:肌に優しい
2:優れた保温性
3:吸湿性の高さ
4:通気性の良さ
5:素材のもつ自然な温もり感

天然繊維のデメリットは?

天然繊維のデメリットは、素材の持つデリケートさから取り扱いの大変さにもあります。しわになりやすい点や、洗濯での縮み、速乾性の低さなどがあります。そして、保管時に虫食いに注意をしなければいけない点も大きなデメリットです。

そして、化学繊維に比べると市場の変動もある為やや高価になってしまう場合もあり、生産がストップしてしまうリスクもあります。

天然繊維のデメリット!
1:しわになりやすい
2:洗濯での縮み
3:洗濯後乾きにくい
4:虫食いに注意
5:生産が追い付かない場合もある

化学繊維のデメリットは?

化学繊維のデメリットは、石油などの化学薬品を使用している為肌への刺激がある場合があります。アレルギーなどを起こしやすい人には着用が難しいと言えるでしょう。そして、繊維にもよりますが、生地の傷みが早い場合があります。

そして、熱に弱いというデメリットもあります。比較的丈夫でケアが簡単な化学繊維ですが、熱に弱い為アイロンをかける際には注意が必要です。

化学繊維にデメリット!
1:化学薬品使用の為肌に刺激がある場合がある
2:生地の傷みが早い場合がある
3:熱に弱い

天然繊維と化学繊維の洗濯方法やケアは?

それぞれの繊維によっても特徴がある為細かい部分については素材の特性を良く知る事が大切です。天然繊維と化学繊維の洗濯やケアの大まかな相違点をお伝えいたします。

天然素材と化学繊維の洗濯方法の違い

天然繊維の製品を洗う際は、中性洗剤の使用を勧めている場合が多いです。化学繊維のものには、どの洗剤でも洗えると言われていつものがあり基本的に天然繊維の方が洗濯の注意点は多くあります。

そして、しわになりやすい天然繊維は脱水を短めにするように注意する事が大事ですが化学繊維の中には通常通りで脱水できるものもあります。干す際は、天然繊維は陰干しが基本です。これは、変色の危険がある為です。化学繊維は、天然繊維よりは日光に強い為必ずしも陰干しをしなくても良い場合が多いです。

もちろん、すべての製品についている品質表示の洗濯マークを理解する必要があるのであくまでも大まかな違いという事になります。

天然繊維と化学繊維の取り扱い注意点について

保管の際の一番大きな違いは、虫食いです。天然繊維であるウールやカシミヤ、シルクなどは虫食いの被害に合いやすい繊維です。必ず防虫剤の使用をする事と風通しの良い場所に保管をするようにして下さい。

化学繊維は、虫食いには合いませんがカビなどの湿気に弱い素材もあります。湿気取りなどを使うなどのケアは必要です。そして、熱に弱い為アイロンは低温から中温にするなどのケアに気を付けなければいけません。

天然繊維は、化学繊維に比べてケアポイントが少ない為取り扱いやすいのは事実です。しかし、化学繊維にも気を付ける点があるので、それぞれの特性を知っておく事が重要です。

それぞれの繊維のまとめ

化学繊維や天然繊維を理解したとは言え、化学繊維だから大丈夫などと安易に言ってしまうのはトラブルの元となります。あくまでも天然繊維と化学繊維が持つ特徴という事になるので、大まかな特徴として捉えるようにして下さい。

そして、それぞれの持つメリット・デメリットを更に良くする為に天然繊維と化学繊維をミックスする事もあります。両方の特徴を知って効果のある接客につなげていきましょう。

繊維を大きく分けると天然繊維・化学繊維に分けられます。それぞれの繊維を説明する際に天然素材と化学繊維の違いを知っておく事は大切です。天然繊維と化学繊維の違いについてまとめてみました。

天然繊維の一覧

キャメル
麻(ジュート)
麻(リネン)
カシミヤ
絹(シルク)
アルパカ
毛(ウール)
モヘヤ
アンゴラウール
綿(コットン)

化学繊維の一覧

ポリウレタン
ナイロン
ポリエステル
アセテート
ポリノジック
レーヨン
アクリル
プロミックス
キュプラ

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  • この記事を書いた人

山下美希(34歳)

『このままで私いいの?』そんな気持ちから、アパレルで転職を2回経験しました。販売員→店長→広報→人事→(現在)アパレル専門の転職アドバイザーをしています。皆様のお力になれるよう情報を提供していきます。

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